2007年05月01日

2冠馬サムソンが激戦制し貫禄のV

「天皇賞(春)・G1」(29日・京都11R)、やはり格が一枚上だった。昨年の2冠馬メイショウサムソンが持ち前の勝負根性を発揮。エリモエクスパイアの猛追を鼻差しのいで頂点に立った。高橋成師はうれしいG1初勝利。今後は宝塚記念(6月24日・阪神)へ進む予定だ。昨年はディープインパクトのおかげで、平穏に終わった“荒れる天皇賞”は、やはり波乱を演出。3連単は30万6390円の決着となった。         
 2冠馬の看板はダテではなかった。古馬として迎えた伝統の一戦。メイショウサムソンは貫録を示した。猛追するエリモエクスパイアに、ゴール前で1度はかわされたが、再び差し返して、わずか鼻差でのタイトル奪取。接戦に強い、サムソンらしい勝ち方だった。
 どうしても勝ちたかった。菊花賞の敗戦でささやかれた距離への不安は、石橋守の耳にも入ってきた。「悔しかった。ボクはそんなことはないと思っていたし、馬を信じていた」。普段は感情を表に出さないが、この時ばかりは少しだけ語気を強めた。
 もちろん、人馬の信頼感は揺らぐことはなかった。道中は折り合いに専念。位置取りは思ったより後ろになったが、慌てることはなかった。2度目の坂の下りで外からかぶされたが、ベテランは冷静に仕掛けるタイミングを待っていた。直線半ばで抜け出すと、あとは懸命に追うだけだった。周囲の雑音を見事に封じ込んだ勝利。石橋守は何度も「ありがとう」とパートナーに感謝した。
 高橋成師は安どの表情を浮かべた。「どこまでいってもやれやれだよ」。重圧はあった。定年で2月に解散した瀬戸口きゅう舎から、転きゅうして2カ月。30年来の付き合いがある松本オーナーから話を聞いたときは、思わず返答に困ってしまった。「断ることはないが、どう返事しようかなと。心の準備が必要だった」。与えられた使命を果たすことに全力投球するだけだった。ハードな調教を課して、鍛えに鍛え抜いた。
 騎手時代に2勝を挙げた春の盾は、調教師として開業30年目で初めてのG1タイトルを制する舞台となった。「調教師の立場としては、喜びよりも次のことを心配してしまう。乗って勝ったときの方が気分爽快(そうかい)だね」とジョークの中にも実感がこもっていた。
 周囲の期待に応え、古馬の頂点に立った。だが、トレーナーの要求はまだまだ高い。「年度代表馬を目指さなければならない。もうひと皮むけてほしい」。次は宝塚記念(6月24日・阪神)へ。秋には天皇賞、JC、有馬記念と王道を歩む予定だ。そして、その先には海外遠征の可能性も。混戦といわれた古馬戦線に仁王立ち。新生サムソンの夢はまだ始まったばかりだ。
posted by 馬面仮面 at 05:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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