2007年04月13日

フライングアップル 逆転へ勢い十分

「皐月賞・G1」(15日・中山)、“2強”に待ったをかける。大一番での逆転に向け、横山典&フライングアップルが虎視たんたんと機をうかがっている。状態面の上積みだけでなく、昨年の覇者メイショウサムソンと同じ、スプリングSを制してからの挑戦と勢いも十分だ。勝てば外国産馬として初のクラシック制覇という偉業。昨年9月の札幌デビューと豊富なキャリアも魅力。大舞台を前に、態勢は着々と整いつつある。
 外国産馬に対し、02年に門戸が開かれた皐月賞。これまで6頭の外国産馬が挑戦しているが、昨年7着のジャリスコライトが最高成績。他のクラシックを含めても外国産馬の勝利はなく、連対もシンボリクリスエス(02年のダービー2着)だけ。いずれも藤沢和きゅう舎の所属馬だった。フライングアップルにとっては、記録以上に、先輩たちがしるした道筋をたどる大事な戦いになる。
 横山典とのコンビが勢いをつけた。昨年10月にオープン入りした後は、東京スポーツ杯2歳S、朝日杯FS、共同通信杯と3つのGレースで(2)(4)(3)着。フサイチホウオーに2度、ドリームジャーニーに1度、いずれも小差ながら敗北を喫した。しかし前走・スプリングSでの横山典との出会いによって、再び光明が差した。出遅れが呼んだ偶然の産物とはいえ、後方待機から目の覚めるような差し切り勝ち。これまでとはひと味違った、アップルの姿がそこにあった。
 「前走はたまたまああなっただけ。今度もスタートを出たなりで、自在に行くつもり。もちろん、勝ちに行く競馬をね」と横山典。相手関係など眼中にない。「自分の馬のリズムで勝負に徹するだけ」と言い切った。さらに、自らまたがった今週の追い切りを「素晴らしかった」と絶賛。前走後には「暖かくなればもっと良くなる」と口にしていたが、「思った以上で、言うことがない。状態に心配がないからレースに集中できる」とまで言い切った。
 皐月賞は98年にセイウンスカイで制しているが、G1勝ちは04年天皇賞・春のイングランディーレ以降遠ざかっている。しかも、その間にG12着が10回を数える。「オレが下手に乗ったレースもあるけど、悪い流れじゃない。それに、オレと馬とは別だからね」と笑う。その瞳に迷いはない。逆転あるのみ-。厚い信頼を感じたパートナーの背中以上に、求めるものは何もないと言いたげだった。
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ココナッツパンチ大外枠にため息/皐月賞

<皐月賞:枠順確定>
 ココナッツパンチの大久保洋師は、想定外の大外18番に決まるなり「あーっ!」と叫び声を上げ驚きを隠せなかった。過去2戦は8番より内の枠でのレースで、外枠は未経験。「コメントしようがない」と、ため息をついた。それでも「1角までにいいところに入り込めれば…。当日の馬場もあるし、土曜日に雨が降るようなら」と、気持ちを奮い立たせた。
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フライングアップル 「勝ち癖ついた」/皐月賞

関東では弥生賞2着馬ココナッツパンチの注目度が上がっているが、フライングアップルの決め手も侮れない。スプリングSでは、なかなか届かなかった重賞タイトルを奪取。スタートで後手を踏みながらも、直線で内を突いてスルスルと伸びた。横山典騎手は、皐月賞へ大きく弾みをつけた完勝劇を「勝ち癖がついた感じはある」と振り返る。
 クラシックで勝つためには、短期間での成長は欠かせない要素だ。身体面だけでなく、メンタル面でも必須事項。横山典は「追い切りでもリラックスして気分よく走ってくれた。数段良くなっている」と前向きに語った。
 フサイチホウオーとは過去2戦2敗。ただ、ともに0秒1差と小差の争いを演じている。決して決定的な差ではない。もちろん、ホウオーも成長していることは織り込み済み。それでも期待するのは、肝心の状態面が万全だからだ。調教時間の気温が上がり、発汗量が増加。体が絞れ、脚取りは素軽さを増している。「余計な心配をしなくて済む。何も考えずにレースに集中したい。相手うんぬんよりも、この馬のレースをしたい。能力を出し切れば結果はついてくる」。
 土曜日は雨予報で、当日の馬場状態が気になるところだ。だが、あん上は「馬場とか枠は、みんな同じこと。とにかく具合がいいから」と気にするそぶりはなかった。スプリングSではたまたま後方からの競馬になっただけで、今回も同じ作戦になるとは限らない。藤沢和師は「意識的に、あの位置取りになることはない。出たなりの位置で競馬はできる」と断言。流れに応じた自在戦で、アップルが再び激走を見せる。【
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フサイチホウオー 1枠1番で父超えだ/皐月賞

 皐月賞の枠順が12日に発表され、無敗制覇を狙うフサイチホウオー(牡3、栗東・松田国)は父ジャングルポケットと同じ1枠1番に決まった。スタートでつまずいて3着に終わった父の無念を晴らせるか。スプリングS勝ちのフライングアップルは8枠16番から逆転のチャンスをうかがう。馬券は13日から都内2カ所のウインズで前々日発売される。
 フサイチホウオーは、どこまで父と同じ道をたどるのか? 共同通信杯優勝、皐月賞直行のローテーション、そして1枠1番の枠順…。ジャングルポケットは01年の本番で一番最初にゲートに入らされ、長い時間待たされた末にスタートでつまずいた。これが致命傷となり、アグネスタキオンの3着止まり。抽選の前に松田国師は「内枠が欲しいが、1番はいりません」と笑いながら話していたが、皮肉にも、その1番が当たってしまった。「経済コースを通れる点と、悪い馬場を走らされる面のプラス、マイナスがどうなるか…。乗れているアンカツさん(安藤勝騎手)ですから、ペース判断は間違いないでしょう。とにかく、スタートを決めて早めにポジションを確保すること」。決まったことには抵抗できない。与えられた条件において、最大限まで努力するだけだ。
 実績断然上位のホウオーだが、1本かぶりの人気を集めそうな気配はない。右に、左にもたれながら走る過去のレースぶりに「粗削り」というイメージが付きまとうためだ。とはいえ、決して競馬が下手なのではない。無傷の4連勝は、すべて好位からの抜け出しだった。安藤勝騎手が「スタートは速い方ではないが、手綱を押して、いい位置で競馬ができた」と評価すれば、松田国師は「右回りの2000メートルも含めて、これまでいろんなパターンの競馬をテストしてきたから」と計算ずくを強調する。
 さらに、トレーナーは愛馬の出来の良さと能力の高さに、自信をのぞかせる。「昨日(11日)追い切った後も、カイバをよく食べ、よく寝ていた」。枠順は決して希望通りとはいかなかったが、それをカバーするだけのものは十分ある。父と同じ道はここまで。史上17頭目となる皐月賞の無敗制覇を目指し、ホウオーが性能の違いを見せつける。
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第67回皐月賞(GI)第67回皐月賞(GI)枠順確定


1 フサイチホウオー
牡3/鹿毛  松田国英 (栗東) 57.0kg
安藤勝己

2 ローレルゲレイロ
牡3/青鹿毛  昆貢 (栗東) 57.0kg
藤田伸二

3 マイネルシーガル
牡3/黒鹿毛  国枝栄 (美浦) 57.0kg
後藤浩輝

4 ブラックシャンツェ
牡3/鹿毛  長浜博之 (栗東) 57.0kg
上村洋行

5 フェラーリピサ
牡3/鹿毛  白井寿昭 (栗東) 57.0kg
岩田康誠

6 ドリームジャーニー
牡3/鹿毛  池江泰寿 (栗東) 57.0kg
蛯名正義

7 サンライズマックス
牡3/黒鹿毛  増本豊 (栗東) 57.0kg
池添謙一


8 ナムラマース
牡3/黒鹿毛  福島信晴 (栗東) 57.0kg
藤岡佑介

9 サンツェッペリン
牡3/鹿毛  斎藤誠 (美浦) 57.0kg
松岡正海

10 メイショウレガーロ
牡3/黒鹿毛  小島太 (美浦) 57.0kg
福永祐一

11 ニュービギニング
牡3/鹿毛  池江泰郎 (栗東) 57.0kg
四位洋文

12 アサクサキングス
牡3/鹿毛  大久保龍 (栗東) 57.0kg
武幸四郎


13 モチ
牡3/青鹿毛  田中章博 (栗東) 57.0kg
川田将雅

14 エーシンピーシー
牡3/芦毛  久保田貴 (美浦) 57.0kg
柴田善臣

15 アドマイヤオーラ
牡3/鹿毛  松田博資 (栗東) 57.0kg
武豊
-

16 フライングアップル
牡3/鹿毛  藤沢和雄 (美浦) 57.0kg
横山典弘

17 ヴィクトリー
牡3/鹿毛  音無秀孝 (栗東) 57.0kg
田中勝春

18 ココナッツパンチ
牡3/鹿毛  大久保洋 (美浦) 57.0kg
吉田豊


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フサイチホウオーが軸=アドマイヤオーラも好機−競馬・さつき賞

競馬の第67回さつき賞(GI)は15日、中山競馬場の芝2000メートルで行われる。3歳牡馬路線のクラシック3冠レース第一関門。4戦4勝のフサイチホウオーが無傷での栄冠に挑む。



 フサイチホウオーはデビュー2戦目からの重賞3レースでいずれも2着馬との差はわずかだった。昨年引退したディープインパクトのような圧倒的強さを誇示するような走りではなく、他馬より少しだけ先にゴールする。前週、牝馬の桜花賞を制したダイワスカーレットと同様に騎手は安藤勝己、管理するのは松田国英調教師。勝てば、同一きゅう舎所属馬の桜花賞、さつき賞連勝は戦後初の快挙になる。



 待ったをかけるとすればアドマイヤオーラ。切れ味はトップクラスで中山の小回りコースは合う。弥生賞を勝って臨むステップは父アグネスタキオンと同じ。2001年のさつき賞で父は快勝し、フサイチホウオーの父ジャングルポケットは3着だった。世代を超えた子ども同士の勝負という見方も面白い。



 今年は伏兵も多い。デビュー2戦目の弥生賞でアドマイヤオーラに肉薄したココナッツパンチの潜在能力は計り知れない。多頭数のレースに不安はあるが、巧みにさばけばわずか3戦目での栄冠も夢ではない。2歳王者のドリームジャーニー、既に10戦をこなして安定味のあるナムラマース、ディープインパクトの弟ニュービギニングも期待される。 
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フサイチホウオー無敗戴冠へクラシック仕上げ

 「皐月賞・G1」(15日・中山)、無傷V5で1冠制覇を目指すフサイチホウオーに、不安材料はない。栗東坂路で行われた最終追い切りはラスト1Fが13秒4を要して併せ馬で首差遅れたが、これは併走馬をハイラップで追いかけたためだ。陣中見舞いに訪れた関口房朗オーナーも「勝ってダービーへ-」と気合満点。桜花賞を制した松田国調教師=安藤勝騎手のタッグが今週もビシッと決める。
 無敗馬に傷はつけられない。その誇りにかけて、こん身の仕上げを施した。
 栗東坂路に姿を現したフサイチホウオーは1本目を4F75秒8と軽めに駆け上がった後、2本目はビーオブザバン(4歳1000万下)を2馬身追いかける形。馬体を合わせたのは残り四百メートル地点だった。しぶとく食らいつくパートナーに対して、抜き去ろうとするフサイチホウオー。長いせめぎ合いの末、首差屈したのは格上であるホウオーの方だった。4F52秒1と全体時計は優秀だったが、3F37秒8-13秒4としまいを要した。
 「もうひとつビュンと来なかった。本気じゃないね。手前を変えて遊んでいたし、最後は気を抜いていたような気がする」。実際に騎乗した安藤勝は首をかしげたが、決して黄信号がともったわけではない。手綱越しからは“さすが”と思わせるサインが伝わったという。「反応はものすごく良かったからね。抜けていたら違ったかもしれないけど、できるだけ馬体を合わせていたかったから。だからグッとこなかったのかもしれない」。そう分析すると、次第に明るい表情を取り戻した。
 派手さはなかった。ただ、数字で競馬をするわけではない。先週の桜花賞で、さらに積み重ねたクラシック獲りの“松田国流ノウハウ”。それらを凝縮した最終追い切りに自信を持っている。
 トレーナーはこの日駆けつけた関口房朗オーナーとともに、追い切り後の状態を細部にわたってチェック。G1仕様の仕上げに改めて胸を張った。「併せたビーオブザバンも大きいところ(レース)を狙っている馬ですから。牡馬に必要な負荷をかけることができた。手加減すると大きなところを取れない。でも、手加減せずに追い切れた。しまいの時計がかかるほど一杯に追えた。それが大事です」と笑顔で周囲の雑音を振り払った。
 4戦4勝と無敗で皐月賞へと駆け上ってきた。接戦をものにした重賞3勝が勝負強さを物語る。首差まで迫られた前走でも「かわされる感じはしなかった。焦るという感じではなかったよ」とアンカツは涼しい表情を見せる。初の中山コースにも「馬の間からこじ開けるような競馬も必要になってくる。一瞬の脚で器用に動けるかだけど、やってくれると思っている。負け知らずで皐月賞を勝てればいいね」とパートナーに全幅の信頼を寄せた。今季G12勝と絶好調のベテランが、輝きを増すホウオーを史上17頭目となる無敗皐月賞馬へ導く。
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2007年04月12日

ココナッツパンチ 54秒6合格点だ/皐月賞

ココナッツパンチが坂路を軽快に駆け上がった。先行するミレニアムカースル(3歳500万)を追いかけ、外ラチ沿いをスムーズに加速した。左カーブを切って直線部分に出ると、一気に前をとらえる態勢。最後は併入ながら勢いが違っていた。4ハロン54秒6、ラスト1ハロンは馬なりで11秒9。大久保洋師は「先週は少し重く感じたのでかなりやった。今週はオーバーワークにならないようにした。手応えは八〜九分だな」。予定通りの調教を満足そうに振り返った。
 手綱を取った吉田豊騎手も「リラックスして走っていたし、追いかけてもムキにならなかった」と合格点を与えた。テンションが高めだった全休日明けの10日と違い、11日は落ち着き十分。実戦を使いながら精神面の成長もうかがえる。キャリア1戦で臨んだ弥生賞はアドマイヤオーラと首差の接戦を演じた。上昇度ではライバル以上。初対戦のフサイチホウオーと合わせ、まとめて負かす可能性を秘めている。
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弥生賞馬アドマイヤオーラ

 「皐月賞・G1」(15日・中山)、1冠目は渡さない。弥生賞馬アドマイヤオーラが栗東DWで鋭い伸びを披露、皐月賞獲りへの意欲を存分に見せつけた。武豊も前走で自信を深めた様子。自慢の切れ味が再びさく裂するか。一方、弥生賞で2着に好走したココナッツパンチは美浦坂路を馬なりで3F36秒8-11秒9。絶好の手応えが、この中間のさらなる進化を物語っていた。
 暖かい春の日差しに照らされて、筋肉のパーツがキラキラと光る。ゆっくりと栗東DWコースへ入っていくアドマイヤオーラ。だが、本当の魅力は走り始めてから発揮される。
 スピードに乗れば乗るほど、さらに輝きを増していく。単走でゆったりと始動し、直線はビッシリ追われた。本番では武豊が騎乗するが、調教では岩田が手綱を取りサポート。名手によって万全の仕上げが施された。鞍上の気合に反応すると、突き刺さりそうなほど鋭角なフォームに。重心が一気に低くなり、ゴール間際では空気を切り裂くように駆け抜けた。6F87秒6-39秒9-11秒6。ラストの伸びは文句なしだ。
 「きょうはあれでいい」と松田博師は満足げにうなずいた。攻めを積んでもテンションが高くならず、仕上げやすいタイプ。「ケイコをやるたびに落ち着いてきている。やりだしたら、おとなしくなるな」と順調な過程を振り返った。アドマイヤムーン、ドリームパスポート、そして異父兄のアドマイヤジャパンなど、これまでも多くの名馬を手掛けてきたトレーナー。オーラは、それら一流牡馬の中でも「切れ味では一番かもしれんな」と高く評価できる逸材。期待がますます膨らんできた。
 共同記者会見に臨んだ武豊の表情にも、大きな期待がにじむ。前走の弥生賞では、あえてハードなレースを課した。「デビューから楽な競馬をしてきたから、時計を出すような、きつい競馬をさせた。そういう経験は大きいと思う」と本番を意識して戦ってきた。過去の弥生賞勝ち馬は、父のアグネスタキオンも含めて皐月賞で10勝の好成績を挙げている。「本番前に意味がある内容と結果だった」という言葉に戴冠への手応えが感じられた。牡馬クラシック最初の1冠。万全の過程を踏んできたオーラが頂点に立つ。
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アドマイヤオーラ 高の切れ味11秒6

アドマイヤオーラ(牡、栗東・松田博)の強さは武豊騎手(38)の想像を超えている。皐月賞の追い切りでラスト1ハロン11秒6を出したパートナーに「前走の時計も思っていたより速い。チャンス」と自信を見せた。一方、4戦4勝のフサイチホウオー(牡、栗東・松田国)は、坂路で52秒1。関口房朗オーナーからは「無敗指令」が飛び出した。
 アドマイヤオーラの切れ味がさえた。ゴールまで残り100メートルを切ったところで岩田騎手(レースでは武豊騎手)が右手でムチを抜いた。この、乗り役のわずかな動きで、ゴーサインを察知。頭の位置が下がると、低い姿勢から鋭く末脚を繰り出した。ムチを左に持ち替えた岩田だが、もう振り下ろす必要はなかった。ゴール前、気を抜かせないため軽く肩ムチを当てただけ。Dウッドコースで6ハロン87秒6、ラスト1ハロン11秒6。デビューから3戦連続33秒台をマークした末脚は、さらに威力を増していた。
 松田博資師(61)が、こう断言する。「いろんな馬をやってきたが、この時期の切れ味、瞬発力では1番かも知れん」。いつも「あんたら(記者)の見た通りに書けや」とニヤリと笑う同師も、オーラの末脚には率直な感想を述べた。「それに、やるたびにホンマ落ち着いてきたわ」。コース1周して加速をつけた状態で追い切りに入っても、最初の1ハロンは16秒7にセーブできた。前半ムキになることなく、きっちりタメが利いた。兄アドマイヤジャパンが480キロ台なのに対し、弟は440キロ台。コンパクトな体だが爆発力は兄をしのぐ。
 共同会見で慎重に言葉を選んだ武豊だが、記者の囲み取材では強気なコメントも出た。「弥生賞はハイレベルだった。早め早めのきつい競馬をさせて、どのぐらいのタイムが出るかと思っていたんだ。馬場状態も良かったし。そしたら、思っているより速いタイム(2分0秒5)だった。この経験は大きい」。勝ち時計は04年コスモバルクと同じで、93年ウイニングチケットの2分0秒1に次ぐ。上がりの競馬だけでなく、高速決着に耐えられるという確信を得たのは大きい。
 「本当によくなるのは1年ぐらい先かと思っていたが、新馬から中京2歳Sの間でものすごく、よくなっていた。チャンスだと思う」。走るたびにユタカの想像を超えるオーラが、皐月賞馬の栄光を手にする
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ココナッツパンチ 最少キャリアVへ!パンチがKOだ

「皐月賞・G1」(15日・中山)、キャリア3戦目のココナッツパンチは、レース当日がデビュー64日目。2歳戦が行われるようになった1946年以降、史上最少キャリアでの皐月賞馬を目指す。父マンハッタンカフェは最強と呼ばれる01年の3歳世代。体質が弱く春のクラシック出走はかなわなかったが、息子が皐月賞馬アグネスタキオン産駒のアドマイヤオーラ、ダービー馬ジャングルポケット産駒のフサイチホウオーを打ち破って父の無念を晴らす。
 “1強”とさえ言われていたウオッカが敗れた先週の桜花賞。この時期の3歳馬に“絶対”などない。それは牡馬の戦いにも言えること。実際、各陣営から「相手は強いと思うけど、うちのもそう差はない」という言葉が返ってくる。成長盛りの3歳春。日、1日と馬が変わっていって当然のときなのだろう。
 ココナッツパンチがここまで経験したレースはわずか2戦。キャリアが浅い分だけ、伸びしろは計り知れないものがある。大久保洋師は入きゅう前から、素質の高さにほれ込んでいた。「こんな気持ちで新馬戦を迎えるのは久しぶり。それぐらいの期待感だった」。負けるわけがない。2月11日の新馬戦に愛馬を送り出す大久保洋師の胸の内は、自信に満ちあふれていた。
 馬場入場時にジョッキーを振り落とすヤンチャぶりを見せながら、レースではセンスの良さをのぞかせる。好位のインを追走し、上がり3F33秒4の末脚で差し切ってみせた。スローの上がり勝負とはいえ、新馬戦でこれだけの脚を使える馬はそうそういない。「大した馬だ」。トレーナーの自信は深まった。
 師が2戦目に選んだのが弥生賞。毎年、有力馬が集結するクラシックへの“王道”だ。そこでアドマイヤオーラから首差の2着という結果は周囲からは評価されたが、指揮官は満足できなかった。新馬戦を勝ったばかりで強力メンバーにぶつけたのは、勝算あったからこそ。「正直言って勝ちたかった。勝てると思ってたんだ」と悔しがった。
 ココナッツパンチの右前脚の蹄には、通称“おわん”と呼ばれる交突(前脚と後脚の蹄がぶつかること)防止用具が装着されている。「シンザンがそうだった。後脚の踏み込みが深いから、前脚とぶつかるんだよ」と師は説明する。この馬の身体能力の高さを証明するものといえるだろう。
 父マンハッタンカフェの血も期待を抱かせる。今も“最強世代”と呼ばれる01年3歳牡馬クラシックは、皐月賞がアグネスタキオン、ダービーがジャングルポケット、菊花賞がマンハッタンカフェと、それぞれが1冠ずつを手にしたが、4月まではアグネスタキオン(ダービー前に故障、引退)の独り勝ち状態。体質の弱かったマンハッタンカフェは、皐月賞に出走すらかなわなかった。そう、基本的には奥手の血統である。
 そんな血の背景のあるココナッツパンチは、どこまで強くなるのだろう。「奥手だが成長力のある種馬。3回目で競馬も上手になってくる」。デビュー64日目での勝利も、この馬なら簡単にやってのけるかもしれない。
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兄の血爆発!ビギニング開花の兆し

「皐月賞・G1」(15日・中山)、超良血馬が大舞台で巻き返しを狙う。異父兄にディープインパクトを持つニュービギニングがクラシック第1弾で再び輝きを取り戻す。近況は思うような結果を出していないものの、前走の毎日杯では上がり33秒9を叩き出し素質開花を予感させた。底力満点の血統背景はまだ捨て切れない。
 クラシックの舞台で偉大な兄の血を爆発させる。デビュー前からディープインパクトと比較され続けたニュービギニング。ここ3戦は満足いく結果が出ていないが、それでもまだ見限れない魅力がこの馬の体内には流れている。
 素質は開花しつつあるように見える。前走の毎日杯では3着ながら、自身初となる上がり3F33秒台をマーク。瞬発力勝負では分の悪さを見せていたこれまでの姿とは違う、鋭い末脚を披露した。「まだまだ力をつけている段階。でも直線の伸びはこれまでで一番よかった」。ちょっぴりのぞかせた豪脚に、池江郎師は成長を感じている。
 この中間は至って順調。1週前には栗東DWで併せ馬を行い6F82秒4。中2週だが疲れしらずの軽快な動きを見せた。「この馬は体を自分で作ってくれるから。カイバも食べる。体調に関してはまったく心配していないよ。前走後もいい状態」とトレーナー。そして「この舞台に上がれることがまずよかった」。賞金順17番目という、ボーダーギリギリでの出走を素直に喜んだ。
 「出走できることが大事。出れればチャンスがあるんだから」。この言葉に説得力はある。師がオーバーラップさせるのは02年ノーリーズン。大波乱を演出した15番人気の同馬もまた、ギリギリで出走権を得た馬だった。「賞金がなかったんだけど出られたからね。あの馬も能力はあった。今年?あの時と同じような気持ちでいるよ」と一発に意欲を見せている。
 中山二千はデビュー2戦目で鮮やかに差し切ったホープフルSと同じコース。「あのレースがトライアルみたいなもの。実際勝っている強みはある。あの時を思い出してほしいね」。“新たな出発”と銘打たれた良血馬が、クラシック第1戦で再びその存在をアピールする。
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2007年04月11日

良血目覚めるかビギニング/皐月賞

<皐月賞>
 3冠馬ディープインパクトの半弟ニュービギニングが、偉大な兄に近付こうとしている。片山助手は「前走は負けたとはいえ、33秒台の脚を使えた。まだ本気で走ってはいないが、だいぶ気が入ってきたね」と話す。大舞台に強い優秀なDNAが目覚めても不思議はない
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ホウオーもう1つ上のギア探す/皐月賞

<皐月賞>
 フサイチホウオーの松田国師は、明確なテーマを掲げて臨む。「もう1つ上のギアを探すこと。これが乗り役から投げ掛けられた宿題」と語る。重賞3勝はいずれも0秒1以内の接戦だが、まだMAXのスピードは出していない。右肩上がりで完成形に向かっている今なら、隠されたギアを使える状態にあるという。「たぶん大丈夫」と自信をちらつかせた。なお関口房朗オーナーが11日、愛馬を激励に栗東を訪れる予定。
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アドマイヤオーラ戦闘モードへ/皐月賞

<皐月賞>
 アドマイヤオーラは、前走で皐月賞と同じ舞台を経験した。山口厩務員は「初めての長距離輸送でさすがに疲れは残ったが、その後は順調にきた。先週の追い切りで馬が戦闘モードに入ってきた。馬体重も前走程度(446キロ)をキープしている」と語った。
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マーチャン春は全休で秋に備える

 桜花賞で7着に敗れたアストンマーチャン(牝3、栗東・石坂)が、春シーズンを全休して秋に備えることになった。10日、石坂正師(56)が明らかにした。今週中にも宮城県の山元トレセン経由で北海道の社台ファームへ移動する。石坂師は「春は休ませて、秋はスプリント路線へ行くつもり」と語った。桜花賞はスローペースで折り合いを欠き、武豊騎手も「だんだんとスプリンター色が濃くなってきた」と語っていた。この結果を踏まえ、NHKマイルCやオークスは不向きと判断。秋は古馬混合戦のスプリンターズS(G1、芝1200メートル、9月30日=中山)を大目標に調整される予定。
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2007年04月10日

フサイチホウオー まだ奥がある!

「皐月賞・G1」(15日・中山)、史上17頭目となる無敗の皐月賞馬を目指し、4戦全勝のフサイチホウオーが東上する。この怪物候補には「まだ隠れた“トップギア”がある」と、松田国師も安藤勝も口をそろえる。要するに、実はまだ、本来の脚力を一度も見せていないとも言える。本番でフルパワーを見せるか。鞍上もトレーナーも桜花賞(ダイワスカーレット)に続くクラシック連覇の偉業達成がかかる大一番、最高の競馬で1冠目をつかむ。           
 幾多の名馬とコンビを組み、超一流馬の背中の感触を知る安藤勝が首をかしげながら話した。「まだ奥がありそうな気がする」。フサイチホウオーはデビュー4戦全勝。そのすべての手綱を握ってきた中で、パートナーに“疑い”の目を向けた。「もうひとつ、本気を出していない気がするんだ」。既に重賞を3勝。2戦目以降はすべて上がり3F34秒台の切れ味を発揮してきた。それでもまだ全力ではない
 「手応えからすれば、もっとガーンと突き抜けていいはずなんだ。でも、フォームが沈んでいく感じがしない。もうひとつ“ギア”がありそう」。序盤から中盤へとレースの中で加速していくギアチェンジ。そして最後の直線へ向いて、さらにギアシフトしているが、究極のトップギアには入ったことがないのだ。
 松田国師も同様のことを考えていた。「MAXになっていないんだよね。もうひとつ上のギアがあることを頭に入れてケイコをやっている」。中間は、そのトップギアを探し出すことがひとつのテーマだ。フルパワーを発揮したときには、どれだけの強さを見せるのか。「これまでは勝つための競馬しかしていない。でも今度は強い競馬をしないと、ファンの方も納得してくれないでしょ?」と華々しい戴冠へ手応えあり
 決して油断や慢心があるわけではない。安藤勝は「オレの馬が抜けているとか言われてるけど、それほど抜けているとは思わない。接戦だと思う」と気を引き締める。松田国師も「男馬だからきっちり仕上げないと駄目。だけど、輸送で首都高の渋滞につかまったりすることも考えて、お釣りも残しておかないと」と細心の注意を払う。どこにもスキはない。1冠目がかかる大舞台で“究極のホウオー”が見られることだろう。傷の5連勝でG1初制覇へ。フサイチホウオーが“フルパワー”を発揮するだろう
posted by 馬面仮面 at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ホウオー厩舎で英気養う/皐月賞

<皐月賞>
 全休日の9日、フサイチホウオーは厩舎で英気を養った。ラジオNIKKEI杯2歳S→共同通信杯→皐月賞は父ジャングルポケットと同じローテーション。松田国師は「水曜の追い切りは長距離輸送も考えて内容を決めたい」とのこと
posted by 馬面仮面 at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヴィクトリー放馬の影響なし/皐月賞

<皐月賞>
 ヴィクトリーは4日の1週前追い切りで放馬し、カラ馬で坂路48秒6−12秒7の速い時計を出してしまったが、幸いダメージはなく、9日は洗い場でケロリとした表情。問題児に蛭田助手は苦笑い。「レースも粗削り。でも、今のような競馬では、一流どころ相手だと厳しい」と控えめだった。
posted by 馬面仮面 at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ジャーニー無駄肉そがれた/皐月賞

<皐月賞>
 ドリームジャーニーの無駄肉がそがれた。山下助手は「皮膚が薄くなって体を大きく見せる。先週がレースでも良かったぐらい。爆発する準備はできている」と威勢がいい。弥生賞は3着だったが道中の折り合いは問題なく、距離に対する不安は解消した。最優秀2歳牡馬の意地を見せる。
posted by 馬面仮面 at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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